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2009年 02月 21日
「赤い靴」<童謡のふるさと>
童謡『赤い靴』(あかいくつ)は、1922年(大正11年)野口雨情作詞・本居長世作曲で発表された童謡です。
そして、1979年、横浜山下公園に『赤い靴はいてた女の子の像』が作られました。これは純粋に雨情の詩のイメージをモチーフにしたものだそうです。

赤い靴(くつ) はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった
横浜の 埠頭(はとば)から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった
今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢(あ)うたび 考える


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海岸に沿って長く伸びる芝生の一角に・・・。
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像は2番の歌詞にあるように、異人さんの国を望む海に向かって立っている。
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この野口雨情の「赤い靴」の歌詞にある女の子の名前は「きみちゃん」。
「きみちゃん」は赤ちゃんの時、いろいろな事情により、アメリカ人の宣教師の養女にだされます。母 かよさんはきみちゃんがアメリカに渡って幸せに暮らしていると信じて雨情にこのことを話し、この詩が生まれました。
しかし、きみちゃんは病気のためにアメリカに行けませんでした。明治44年9月、当時麻布永坂町、今の十番稲荷神社のあるところにあった孤児院で、ひとり寂しく亡くなったのです。まだ、9歳でした。

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この像のあるところは十番稲荷神社から歩いて5分ほど、「十番、パティオ」の入り口にあります。
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悲しく、寂しい話でありますが、どうしても養女にやらざるをえない当時の貧しい生活、それを悔いる母、幸せになっていることを願う母の気持が伝わるようです。



<文中コメントは麻布十番商店街新興組合パンフ、音楽はyoutubeより>

by konmasa1024 | 2009-02-21 11:12 | 童謡のふるさと


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