人気ブログランキング |
2008年 02月 06日
旧マッケーレブ邸(歴史的建造史跡)
「旧マッケーレブ邸」は、明治40年にアメリカ人宣教師のマッケーレブが自らの居宅として建てたもので、東京都内でも数少ない明治期の宣教師館として大変貴重な近代木造洋風建築です。また地域の人の記憶によれば、当時の新興住宅地における布教活動と幼児教育の拠点としての意味を持っていたそうです。
 この建物は木造総2階建て住宅で、全体のデザインはシングル様式であり、細部のデザインはカーペンターゴシック様式を用いており、19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特色を写した質素な外国人住宅です。
  なお、旧宣教師館として、平成11(1999)年3月3日に東京都有形文化財(建造物)に指定されました。
e0101172_13343859.jpg


e0101172_1335942.jpg

玄関脇の張り出し窓。1階は斜めに、2階は直角に変化をつけています。
e0101172_13353332.jpg

建物の内部は1階、2階ともに3部屋がT字形に配置され、1本の煙突につながって各部屋には暖炉が備えられています。1階居間のマントルピースはアールヌーボー風のタイルを使い、ケヤキ材の前飾りがついている。

e0101172_1336551.jpg


e0101172_1336195.jpg

ここで、マッケーレブについて話しますと、マッケーレブは1861年、アメリカのテネシー州に生まれました。生後6ヶ月にして父は南北戦争で亡くなり、以降幾多の苦労を重ねたが、先輩宣教師アズビルからの勧めで日本伝道を決意し、1892年奥様とともに日本に渡ってきた。
e0101172_13365072.jpg


e0101172_1337659.jpg

2階には格子に割竹が使われ、外国人の竹への興味がうかがわれる。
e0101172_13372614.jpg


e0101172_13374322.jpg

この日は東京地方も午後から雪に見舞われる寒くて底冷えのする日でした、この建物が建てられた明治40年ごろ、このあたりはまだ武蔵野の雑木林が色濃く残っていたことでしょう。アメリカからはるばる遠い日本の地で過ごした宣教師と今この家で同じ空間を共にしているようで、誰も見学者がいない静かな部屋で不思議なひと時を過ごしました。
e0101172_1338149.jpg


豊島区では、昭和57年に取得して以来、建物調査、保存修理工事などを経たのち、平成元年1月から館内に関連資料等を展示し一般公開を行っています。



旧マッケーレブ邸(雑司が谷旧宣教師館)

所在地:〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷1丁目25番5号
電話  :03-3985-4081
交通案内
  地下鉄有楽町線 東池袋駅下車 徒歩10分
  地下鉄有楽町線 護国寺駅下車 徒歩10分
  都電荒川線 雑司ヶ谷駅下車 徒歩7分
  都営バス 雑司ヶ谷霊園入口下車 徒歩7分
開館時間 午前9時から午後4時30分
休館日 毎週月曜日、第3日曜日、祝日の翌日、年末年始
入館料 無料


<文中解説は公式HPおよび現地配布パンフレットによる>

 

by konmasa1024 | 2008-02-06 12:57 | 歴史的建造史跡


<< 新宿御苑旧洋館御休所(歴史的建...      旧エリスマン邸(歴史的建造史跡) >>