2007年 12月 05日
日の出山荘(ひのでさんそう)は、東京都西多摩郡日の出町に所在する、元内閣総理大臣・中曽根康弘のかつての別荘。 1983年(昭和58年)、ロナルド・レーガンアメリカ合衆国大統領との首脳会談の会場として使用された。いわゆる「ロン-ヤス関係」発祥の地である。他に、ロシア・ゴルバチョフ元大統領や韓国・全斗煥元大統領、歴代アメリカ大使などが招かれている。青雲堂、天心亭、書斎の3棟からなり、敷地面積は約2万5000平方メートル。 2006年(平成18年)11月11日、中曽根より日の出町に寄付され、2007年(平成19年)11月11日に公園として一般公開された。 「青雲堂」 元々農家の持ち物であった茅葺家屋を中曽根康弘が改装して別荘として使用していたもの。この日の出山荘「青雲堂」では、囲炉裏を囲んで中曽根氏自らお茶を振舞ったと言う。。東京都と言えども大変な山奥で、レーガン大統領など要人を迎えたときは近くの中学校をヘリーポートとして使用、ヘリで移動させたと言う。 天心亭 当初「青雲堂」だけが建っていたが、秘書や運転手などお付の人も宿泊が必要となり、後に中曽根夫妻の居間・寝室として建てた茶室と言う。 ここで「ロン・ヤス会談」が行われたようだが、その後の日本のアメリカ追随外交を見る限り丁々発止のやり取りがされたとはとても想像ができない。 書院 総理退任以降も政治経済界の要人との会談も増えたこともあって、建てた書院だそうです。 海外出張前には月に2・3度来て、人に左右されずに事前勉強されたと聞きます。 中曽根氏書斎 書院館内には各国首脳からの贈答品、中曽根氏愛用の品(ほら貝など)、各国来賓との記念写真などが飾られている。 全体を通して、ロン・ヤス会談で有名になったものの、まだ日が浅く、時代の経過の観点からは歴史的な重みは感じられない。また、「青雲堂」にしろ書院にしろ、やたらと会談で中曽根氏が主役を演じている写真が大きく展示されており、ひなびた山荘のイメージとかけ離れた生臭さを感じさせるのは惜しい。 (書院うらの杉の木立、青い空と緑のコントラストが自然豊かな清らかさを感じさせてくれた。) 所在地:東京都西多摩郡日の出町大字大久野5270番地 TEL : 042-597-7323 休館日:月・火(祝日の場合は翌日)、年末年始 入場料:一般200円 <文中解説はウィキペディア(Wikipedia)、日の出町HPおよび現地配布のパンフによる>
by konmasa1024
| 2007-12-05 12:28
| 歴史的建造史跡
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