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2007年 09月 18日
鎌倉 面掛行列(文化・風物詩)
鎌倉湘南地方の開拓の祖 鎌倉権五郎景政公を祀る御霊神社(鎌倉権五郎神社)は鎮座900年の坂ノ下の鎮守です。 景政公の命日に当たる9月18日の例大祭は神輿渡御に面掛衆が行列することで知られている。
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御霊神社の創建は平安時代末期と推定され、当初は関東平氏の祖霊を祀っていたが、後鎌倉権五郎景政公一柱となる。
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 例祭は、社殿内で行われる神事から始まり、境内に設けられた「山(四隅に竹を立て注連縄(しめなわ)で囲った空間)」と呼ばれる中で演じられる「湯花神楽」へと続く。
 大きな釜にたぎらせたお湯で、祓いと吉凶を占う湯立の神事をともなう神楽で、かつては鶴岡八幡宮の旧神職によって演じられたことから、「鎌倉神楽」とも言われている。
 「汐神楽」、「湯神楽」などと呼ばれているものも、内容はほとんど同じで、三浦半島から鎌倉周辺にかけての神社でよく行われている。
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射祓(いはらい)
 弓の舞ともいう。小竹で作った弓矢を四方に射ることにより、四方にいる悪しき者たちを射祓い清める舞。 矢は5本のうち4本だけを射て、5本目は正面に向かい射るまねだけをする。 正面には神様が鎮座し、悪しき者がいないからだそうな。
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剣舞・もどき
 二人舞で、矛を持ち天狗の面をつけた者と、杓文字を持ち山ノ神の面をつけた者二人で舞う。 道化役の山ノ神が、悪しき者を清め・天下泰平・家内安全を願いながら舞う天狗の舞を邪魔しようとする少しコミカルな舞である。 山ノ神の滑稽な仕草をみて、参拝者が緊張から解放され再び日常へともどっていくところから「もどき」と言われるようである。
 最後に、神前に供えたお菓子(本来は餅であったようだ)を、神々からの縁起物として「天狗」と「山ノ神」が参拝者(観客)に撒き、神楽は終了する。

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 「面掛行列」は、神奈川県の無形文化財にも指定されていて、参道から表通りを行列奉行を先頭に、笛、太鼓のはやし連、天狗の面をかぶり高下駄を履いた道案内の神様・猿田彦命(さるだひこのみこと)、白い幟旗(のぼりばた)をかつぐ白装束の少年達、獅子頭(ししがしら)をかつぐ人、そして十種類の怪奇な面をつけた人達、宝刀、沓(くつ)等の御神宝を持った少年達、楽師、黒えぼしに狩衣姿(かりぎぬすがた)の宮司や神官、菅笠(すげがさ)をかぶり裃姿(かみしもすがた)の供の人々、子供から大人まで百メートル以上にもなる列の最後尾に白装束の若者達にかつがれた(?)神輿が続く。
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この行列の主役は、「面掛行列」の名の由来ともなった総勢十名の怪奇な面をつけた人達の行列であろう。
 一行は、前の八人が、爺(じい)・鬼(おに)・異形(いぎょう)・鼻長(はななが)・烏天狗(からすてんぐ)・翁(おきな)・火吹男(ひふきお)・福禄寿(ふくろくじゅ)と言われている面をつけ、そろいの頭巾(ずきん)に赤い袴(はかま)、黒っぽい着物に赤や金の美しい模様の袖なしの羽織姿(はおりすがた)で、その後に、おかめ・女の面をつけた女装(にょそう)姿の二人が続く。
 おかめは、妊娠している格好で腹を大きくふくらませて両手でかかえながら歩き、その後を産婆役(さんばやく)ともいわれている女の面をつけた人が、扇でおかめをあおいだり、その大きな腹をなでたりおどけたかっこうをして、見物人を笑わせながら続いていく。

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<文中、解説はHP「湘南の祭散歩(鎌倉・御霊神社面掛祭り)」および神社境内の看板による)


御霊神社
江ノ電「長谷」駅より、藤沢方面に電車道に沿って徒歩5分

by konmasa1024 | 2007-09-18 11:36 | 文化・風物詩


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