2007年 05月 04日
相模の大凧まつり(文化・風物詩)
相模の大凧とは、神奈川県中央部に位置する相模原市の新磯地区で相模の大凧文化保存会によって揚げられる大凧のことです。毎年5月4・5日に「相模の大凧まつり」として開催されます。
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大凧は新磯地区にある4地区に分かれて相模川の川原に沿った会場で揚げられます。大きさは8間(14.5メートル)四方、64坪。128畳、重さ950kgの一番の大凧を筆頭に、6間四方のものを2台、5間ものを1台の計4台を揚げます。
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相模の大凧の歴史は、江戸時代の天保年間(1830~1843年)頃からと言われ、本格的に大凧になったのは明治時代中期頃からと言われています。
当初は個人的に子どもの誕生を祝って揚げられていたものが、次第に地域的な広がりを持つようになり、豊作祈願や若者の意思や希望の表示、さらには国家的な思いを題字に込めて揚げられるようになったようです。
昭和44年(1969年)相模原市の4大観光行事の一つとなり、平成6年には相模の大凧文化保存会の主催で第1回「相模の大凧まつり」を開催しました。この年から8間凧を揚げるようになったそうです。
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相模の大凧には、伝統的に2文字の漢字が赤と緑で書き表され、これを「題字」と呼んでいるようです。相模の大凧の題字の変遷には、それぞれの時代の気分や人々の思いが込められ、太平洋戦争時には国威・神風など戦争色を表した題字もみられますが、戦後は風や光のような自然を表現した題字が多く用いられています。平成19(2007)年は、秋篠宮家ご長男悠仁殿下の御誕生を祝うと共に、子供たちの成長と新・相模原市(城山町・藤野町と合併)の幾久しい繁栄を願って、「悠風」が題字となったそうです。
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さて、これだけの重量の大凧を揚げるとなると大変です。凧の材料は竹と和紙、糸目、引き綱で構成されますが、竹の弾力を得るための竹の収穫時期から、麻で編んだ糸目の製作職人が限られていたり、上げる当日までの準備は大変だそうです。
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風待ち
大凧はかなり強い風でないと揚がらないらしく、秒速10~15メートルの風が来るまで待つのです。そして、良い風が吹いてくると、凧を立てる者、糸目が絡まないようにする者、綱を引く者およそ80~100人の連携で揚げるのです。
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揚がりました。
今年の第一回目の試技、無事揚がりました。青い空に風を受けて飛ぶ大凧、揚がったその瞬間に見物客は一斉に拍手するのです。元気・勢い・頑張る力、そんな言葉が良く似合う。
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(解説コメントは新戸大凧保存会公式HP及び会場配布のパンフレットによる)

by konmasa1024 | 2007-05-04 11:21 | 文化・風物詩


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