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2016年 07月 23日
旧福島県尋常中学校旧本館<歴史的建造史跡>
明治のはじめ、旧福島県尋常中学校の周辺は、大槻原とよぶ未開拓の野原でした。
明治6年(1873)、この時の福島典事中條政恒が、阿部茂兵衛ら25人の郡山町の代表的な商人たちと開成社をつくって、原野に鍬を入れたのが、安積開拓のはじまりです。そして、県に一つと決められていた尋常中学の新校舎がこの安積開拓の地につくられたのは、明治22年(1889)3月です。
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明治期の代表的な鹿鳴館風の洋風建築で、 完成された真束小屋組、外部下見板張、上げ下げ窓の廻りや建具、さらに玄関のポーチとベランダなどに、木造洋風技術があらわれています。

                  玄関ポーチより校舎に入ると
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旧本館は、創建された場所に、創建されたそのままで、現在にのこる全国唯一の文化財です。
そして、昭和52年(1977)6月、国の重要文化財に指定されています。
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e0101172_1613445.jpg使い込まれ、丸みを帯びた階段の床板は明治からの歴史を感じさせてくれます。
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各部の各教室は、ほとんど同じ仕上げで、壁は巾木を廻らして漆喰塗り、廊下は腰羽目板張り、天井は、小巾板と巾広の板を交互に数枚ずつ張ってあります。

        2階 講堂
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    講堂のの天井には、ローソク用のシャンデリアが2つとりつけられてあります。
    さらに、壁のライトは当時のもの。繊細な細工が美しい。
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        2階 バルコニー
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        玄関ポーチの上に当たるバルコニー部分
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                 開校当時の模擬教室
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                 机に刻まれた名前、何時頃に誰のものでしょう。
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         正面から見る美しさ、明治時代の威風堂々
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福島県尋常中学校は現在県立安積高等学校となり、明治17年(1884)に創立され、明治19年の学校令によって、福島県の中心的な中等教育機関となりました。 それ以来、現在に至るまで一世紀をこえる教育のあゆみをつづけてきています。安積高等学校の校舎入口に位置するこの旧本館は正に安積の開拓の歴史とともにある。そして、郡山に息づく進取の精神を感じさせてくれる。
現在は安積歴史博物館としてその伝統とともに誇りを後世に伝えて行くことでしょう。








旧福島県尋常中学校本館(現,安積歴史博物館)

所在地 :福島県郡山市開成5丁目25-63
電話/FAX :024-938-0778/024-953-7026
開館日: 火曜日~日曜日   開館時間 午前10時~午後5時(最終入館は30分前まで)
休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:一般 一般300円 / 大学・高校生200円 / 小中学生100円
交通アクセス: 東北自動車道 郡山インターチェンジから5.5km
    東北新幹線 郡山駅から3.5km
バス :JR駅バスセンター、福島交通 安積高校(あさかこうこう)下車













<記中コメントは公益財団法人 安積歴史博物館公式HP及び管内配布パンフレット、掲示物による>

by konmasa1024 | 2016-07-23 15:43 | 歴史的建造史跡


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