2014年 12月 06日
関東の奇祭と言われるこの「古河提灯竿まつり」は、江戸時代古河藩領(現、栃木県野木町)であった野木神社の神官が、ご神体の神鉾を奉じて馬に乗り、神社の神領である七ヶ村の末社をめぐる「七郷めぐり」を終え、12月3日未明に帰社するのを、提灯を持って出迎えた人たちが、寒さを凌ぐために身体をもみ合ったのが始まりで、その名も「お帰り」と言われました。 夜になると、JR古河駅前の会場周辺では賑やかな太鼓の音と数多くの屋台でごったがえする。 提灯竿もみのパフォーマンスは時代とともに、もともとの野木神社から駅前へと移りましたが、今でも、野木神社の神官立会いのもと舞が奉納されます。 まつりは、用意された竹竿の先に付けられた提灯に明かりを灯すことから始まります。 危険防止のためあらかじめ木で囲われた柵(矢来)の中で待機します、6~7チームの対戦。 竿の先の提灯とはこんなもの(子供チームのやや大人しい方)提灯同士をぶつけ合います。 子供チームの部から大人チームの部へと移る。徐々に緊張が高まり、いざ提灯に火を入れる頃には気合あふれる顔・顔・顔。 試技の最中は上の提灯の行方を見ながら下は大混乱。何せ20mの竹竿ですから、見るからに重そうです。1組15人くらいで脇を固めますが、体が振られて悪戦苦闘。 制限時間の戦いの中で、無傷で勝ち残った組みが、戦いぶりで審査された結果その年の優勝者が決まる寸法です。 20メートル先の提灯を見物客みんなが仰ぎ見る、首の疲れるお祭りです。各地のお祭りには、それぞれに言い伝えがあり、その土地ならではの社会組織の中から生まれたものでしょう。12月の寒空に神官を待つ迎え人の吐く息が今もなお白く見えるようです。 このお祭りにお誘いいただいた末広さんご一家に感謝申し上げます。 古河提灯竿まつり 会場までの交通:JR宇都宮線・湘南新宿ライン「古河駅」下車西口徒歩1分 東部日光線「新古河駅」下車タクシーで5分 お問い合わせ: 古河市観光協会 0280-91-1811 <記中コメントは古河市観光協会HP及び現場での聞き取りによる>
by konmasa1024
| 2014-12-06 09:40
| 文化・風物詩
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