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2014年 10月 09日
日光 旧イタリア大使館別荘<歴史的建造史跡>
旧イタリア大使館別荘は観光地日光にあって、その喧騒とかけ離れた静かさの中で、中禅寺湖畔をプライベイトビーチのように取り込んで、木々に取り囲まれて佇んでいる。
設計は著名な建築家で外交官でもあるアントニン・レーモンドによる。昭和3年(1928)に完成し、主に大使と家族が使用していたと言われています。その後平成3年まで歴代大使が使用していた。
中禅寺湖を一面に見渡せる最適のロケーションに建つ(全景)
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入口は落葉樹に守られるように・・・
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玄関を入ると、1階は共に暖炉を持つ食堂と書斎が中央の居間を挟んでワンルームとなっており、開放感溢れた広縁につながっています。
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長辺全部使った下屋1階の広縁はどこからも眼下に湖畔の砂浜とプライベイト桟橋が臨まれ、眼前にはただただ湖水と空のみ。
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中禅寺湖特有の霧や雲が出たり、切れたりして自然のドラマチックな景観変化を垣間見せる。
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  窓越しに遥か男体山を望む。
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1階湖に面した角部屋(休憩室)           1階暖炉のある書斎、大使机の前の応接セット
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   竹を使用した6角形の竿縁の中の渦巻き状の杉皮貼りの天井
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           書斎にある大使の執務机から見た光景
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  木のぬくもりを感じさせてくれる落ち着いた内装には白熱電灯の明かりがよく似合う。
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          階段に至るまで杉皮だけの壁面
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   2階に上って各部屋に通じる廊下スペース
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   2階、湖に面して並列に並ぶ寝室
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建物が建つその土地の材料に注目するレーモンドらしくこの地方の特産である杉、それもその皮を外壁~内部まで、徹底して使っている。そして、杉皮+杉木端でデザインされた横縞や市松模様の外壁面や内装、隅々までに気を抜かないレーモンドの設計態度が感じられる。

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茶室などの外壁で杉皮が一部使用されているのはよくみかけるが、建物全部まるごと杉皮を使用しているところは斬新でユニーク。豊かな自然環境の中で自然と調和し、ゆったりとした時間を過ごした避暑生活を彷彿とさせる国際的避暑地のシンボルです。
平成3年(1997)まで使用されたこのイタリア大使館別荘を1998年栃木県がイタリア政府から買収し、整備後、イタリア大使別荘記念公園として、2000年10月1日開園。園内には、このほか平屋の副邸があります。








日光 旧イタリア大使館別荘
住 所 : 栃木県日光市中宮祠2482 旧イタリア大使館別荘記念公園内
連絡先 : TEL/0288ー55ー0880
開館機関: 4月1日~11月30日 午前9時より、季節により開館時間変更あり
交 通 : 東武日光駅orJR日光駅より湯元方面行きバス、中善寺温泉下車徒歩約40分









<記中コメントはHP「建築マップ」及び現地配布のパンフレットによる>

by konmasa1024 | 2014-10-09 17:38 | 歴史的建造史跡


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