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2014年 06月 05日
神戸、塩屋 旧ジェームス邸<歴史的建造史跡>
神戸の西部、塩屋に明石海峡を挟んで淡路島を一望できる丘陵地があります。ここは通称ジェームス山と呼ばれています。この山の名前の由来は、この地が神戸で生まれ育った英国人貿易商で後に「カメロン商会」の社長として活躍したジェームス氏が開発した英国人向けの住宅地だったことから来ているそうです。
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ジェームス氏はその商才を持ってカメロン商会の経営を引き継いで財を成し、強いリーダーシップと政治力を発揮して、神戸の外国人コミュニティーの中心人物となったそうです。
ジェームス邸は1934(昭和9年)ジェームス個人の自邸として竹中工務店設計・施工の下に建てられました。
オレンジ色の丸瓦、明色のスタッコ壁、アーチ開口、鋳鉄製格子などが特徴のスパニッシュスタイルの建物です。

ジェームス邸への入口
敷地の外からは木々に隠れて館は見えない。
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スパニッシュ調の車寄せと玄関
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1階エントランスを入って右に位置するリビングルーム。大きな暖炉を構える重厚な造り。
1階にはこの他、広いダイニングルームがあります。
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2階への階段。かつて訪れた長崎の雲仙観光ホテルと雰囲気が似ていると感じたところ、やはり同じ竹中工務店の設計者であったとお聞きしました。

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   2階への階段部、吹き抜けの部分に施されたステンドグラス。

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   2階南側に見える明石の海。

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2階には寝室・ゲストルームが5部屋あったそうです。どのお部屋も木目調のシックなお部屋だったようです。(現在はレストランの個室として使用され、結婚披露のパーティー会場としても活用されているとか)

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 展望台となった塔屋に登る螺旋階段     

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  塔屋からの360度のパノラマ
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 眼下に明石海峡、遠くに淡路島が望めます。
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                地下室はビリヤードスペースのほか
                バーカウンターもあるオシャレな空間
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終戦後イギリスに戻ったジェームス氏は1952(昭和27)年に亡くなり、その後進駐軍に接収された後、三洋電機井植氏が自邸として購入。三洋電機の迎賓館として使用されましたが、その後手放すこととなり、現在はレストランとして活用されています。

南に広がる芝生の前庭から眺めるジェームス邸
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JR神戸線「塩屋」駅から急な山道を15分、迷いながらたどり着く。多分この地に住まった英国人は昭和初期と言えども自動車で行き来したに違いない。それほどの高台であることは、とてつもなく素晴らしい景観であることを意味する。ジェームスさんがこの素晴らしい館でどのように暮らしていたのか、今にも英語ではしゃぐ子供たちの歓声が聞こえるようだった。







塩屋 旧ジェームス邸

住 所 :〒655-0872 兵庫県神戸市垂水区塩屋町6-28-1
電 話 :078-752-2266
交 通 :山陽電鉄本線 滝の茶屋駅より徒歩7分
     JR神戸線 塩屋駅より徒歩13分
見 学 :レストラン予約者のみとなっているようです。
定休日 :土日祝、第二水曜









<記中コメントはレストラン公式HPのほかレストラン発行のパンフレットによる>

by konmasa1024 | 2014-06-05 17:45 | 歴史的建造史跡


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