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2013年 07月 10日
旧青木家那須別邸<歴史的建造史跡>
旧青木家那須別邸は、栃木県那須野ヶ原に青木農場を開設した青木周蔵(山口県出身、明治時代のドイツ公使・外務大臣、子爵)の那須別邸として、明治21年(1888)に建築されました。当初は中央の2階建ての部分だけであったが、明治42年(1909)に増築し、ほぼ現在の形となり、地域の人々から青木邸と呼ばれ、親しまれてきたと言うことです。 <平成11年(西暦1999年)12月21日 国指定重要文化財>

建物はこの杉並木のずっと先の正面にあります。
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e0101172_2221773.jpg 設計者はドイツで建築学を学び、七十七銀行本店や台湾鉄道ホテル等の設計をした松ヶ崎萬長(つむなが)です。
昭和40年代までは青木家の別荘として使用されていたが、その後は長く放置され、保存が危ぶまれていました。平成初年、別邸は栃木県に寄贈され、県では平成8年(2006)から解体調査を行ない、同10年3月に元の位置から南東側約50mに移転して復元・改修したものであります。
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この青木邸は、ドイツをこよなく愛した周蔵の思いで、軸組や小屋組にドイツ様式の構法を採用し、外壁に鱗形のスレートを用いるなどの特徴をもつ貴重な近代建築です。
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明治13~18(1880~1885)年頃、明治政府の殖産興業政策に基づき、元勲たちは那須野ヶ原に大農場を次々と開設した。そのひとつの『青木開墾』は、林業を目的として明治14年(1881)に開設された。開設者は、当時ドイツ特命全権公使であった青木周蔵子爵。山口県出身で「ドイツ翁」との異名をもち、ドイツ公使や外務大臣などを歴任した人物である。旧青木家那須別邸は、農場管理を兼ねた別荘として、明治21(1888)年に建設された。
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建設当初は、中央棟のみであったが、東棟及び西棟の附属棟は明治42(1909)年に増築され、中央棟屋上の物見台もこの時に設置されたと言う。
緑濃い林に囲まれた中の白い建物は外観的に美しく見ごたえがあります。その一方、内装は意外にシンプルで、あえて凝ったものはなくどこか山小屋風にも思える。
1階の主人室
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1階 食堂
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主人室と食堂には暖炉が背中合わせで作られています。

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1階の正面入口より杉並木を望む
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e0101172_1440512.jpg青木周蔵は鹿を放牧し、鹿ををこよなく愛したと言う。そのためか鹿の角を配したオブジェが装飾的に使われている。                                    黒磯駅から馬車を利用したと言い、その使用した馬車が保存されている。

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2階へのメイン階段
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2階 唯一の和室 
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2階寝室e0101172_14421690.jpg





公園側より見た旧青木家那須別邸
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旧青木家那須別邸は現在、道の駅「明治の森・黒磯」の中核施設として、活用されている。内部は情報案内及び休息の場、さらには那須野ケ原開拓の歴史や青木周蔵那須別荘に関する資料展示室として、一般に公開されている。
なんと言っても、建物がロケーションに似合う。杉並木の道を黒い馬車がカタカタと走る様を想像すると、まるでドイツの貴族の暮らしを見ているようで、素敵な光景に浸れます。





旧青木家那須別邸

所在地: 栃木県那須塩原市青木27
連絡先: 道の駅「明治の森・黒磯」管理事務所 TEL0287-63-0399
交 通: JR宇都宮線黒磯駅から東野交通バス板室温泉行きで約15分、
            青木別荘前下車すぐ
営業時間:夏季(4~11月)9:00~17:30冬季(12~3月) 9:00~16:30
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日休み)及び12月29日~翌年1月3日
                     

         






<記中コメントは公式ホームページ及び館内配布パンフレットによる>

by konmasa1024 | 2013-07-10 21:03 | 歴史的建造史跡


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