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2013年 04月 13日
旧土浦中学校本館<歴史的建造史跡>
この旧土浦中学校本館は現在茨城県立土浦第一高等学校の記念校舎として現存し、昭和51年(1976),旧制中学校校舎としては全国初の国重要文化財として指定されました。
明治37(1904)年に竣工、日本近代建築の指導者である辰野金吾氏に習った駒杵勤治氏による設計。
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この建物は、明治時代の数少ない木造洋風建築であり、一般的には装飾性など全くない当時の学校校舎の中にあっては西洋の香り漂うゴシック風のひときわ斬新なものだったろうと思います。
木造平屋建 延べ面積約988㎡、凹字形の左右対称の平面構成、三連アーチの柱頭部や周囲出入り口庇頂部などのアマランサスの花弁や葉をデザインした装飾、直線的な正面構成などが特徴。
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当初は校長室、職員室、事務室、宿直室などと7つの教室がコの字型に構成されていたようですが、現在は教室一つが復元され公開されています。(本日は講演会が特別に準備されていました。)
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             成績は教室内に張り出され、廊下を通る先輩から見えないように
             配慮するため廊下側の窓は下から2段目までは擦りガラスを入れたと
             いうエピソードもあるそうです
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             生徒は学問を志すエリートが通っていたわけですが、成績順に席が
             決まっていたとか、即ち成績の優秀な者が最も後ろの席、
             前席が振るわなかった生徒だった そうです。
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この建物の特徴の一つとして、廊下は狭くて天井が異常に高いと言うことです。それは当時、電気のない時代、自然光をふんだんに取り入れ明るくすするための配慮だったといいます。
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室内にもいろいろな装飾が施され、学校建築としては異色です。当時の市の予算の6%を投じての大事業だった。教育に力を注いた表れではないでしょうか。

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            当時使われた屋根瓦、とても薄い石でできた
            重いものでした。
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これ以外にも、当時使用された建築材料、所蔵している研究資料、使用していた教科書など多数展示されています。



コの字型の中庭に出て・・・
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まばゆい新緑の中にそびえるゴシック建築、とても素敵でした。
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この地はJR土浦駅よりバスで10分程度の当時としては相当の田舎ではなかったかと想像されます。その環境の中でこのゴシック建築、ひときわ目立ったことでしょう。教育に力を注ぐ、その意気込みがひしひしと伝わってくるようです。
現在の県立土浦第一高等学校も、その良き伝統を引き継いで毎年東大への合格20人、早慶合わせて100人以上と聞きます。ぜひ、ここから日本を動かす人格者が排出されますよう願っています。




旧土浦中学校本館
   (現、茨城県立土浦第一高等学校)

住 所: 土浦市眞鍋4丁目4番2号
T E L : 029-822-0137
交 通: JR土浦駅よりバス10分
開館日: 毎月第2土曜日








<記中コメントは当日配布されたパンフレット及び解説員より。>

by konmasa1024 | 2013-04-13 20:15 | 歴史的建造史跡


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