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2010年 11月 01日
カトリック築地教会聖堂<歴史的建造史蹟>
カトリック築地教会は、明治4年(1872年)にパリ外国宣教会のマラン神父が、鉄砲洲の稲荷橋付近の商家を借りて開いた「稲荷橋教会」がその前身とされます。明治7年(1874年)、神父は宣教会の名義で築地居留地35・36番を借り受け、明治11年(1878年)には、ここにゴシック様式の聖堂が献堂されますが、この聖堂は関東大震災で焼失し、現在の聖堂が昭和2年(1927年)に再建されたそうです。カトリック築地教会は東京で最古のカトリック教会なのです。

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ギリシャ建築パルテノン型 の聖堂は石造りに見えますが、実は木造建築で、壁面をモルタル塗りとしています。太平洋戦争の末期、東京は大空襲を受けるのですが、明石町一帯は聖路加病院があったため空襲をまぬがれ、教会は戦災に会わずにすんだのとのことです。


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聖堂正面の外壁には美しいレリーフが施されています。これも、石造りであれば掘ったり、削ったりして作るものですが、木造であるために左官が小手絵の要領で仕上げたものと言われています。
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           とても木造建築とは思えない洋風建築です。
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当初、中央の信徒席は畳敷きだったそうです。
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竣工当時のままの式台、柱のデザインも聖堂にあわせてあります。
e0101172_2121889.jpg旧聖堂で使用された鐘は、明治9年(1876年)にフランスのレンヌで製作され、当時の司祭であるルマレシャル神父から「江戸のジャンヌ・ルイーズ」と名付けられたもので、現在も教会に保管され、使用されています。
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キリストのいけにえのシンボルである十字架とミサを行なうための祭壇が中心にあります。
ステンドグラスはキリストと福音のシンボルである、ぶどう、百合、麦が描かれています。
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聖路加病院の高くて大きなビルの側にひっそりとある。建設当時、日本にはまだまだキリスト教に対する違和感が存在したことでしょう。日本に赴任してきた外国人宣教師が苦労しながら小学校や孤児院など多くの福祉活動を勧める拠点であったことを想像することが出来ました。「聖堂は常に静粛と沈黙を心がけ、何時誰が入って来ても落ち着いて祈れるよう、神様との出会いを求めて祈るすべての人をお迎えいたします。」と書いてあります。






カトリック築地教会聖堂
住 所: 〒104‐0044 東京都中央区明石町5‐26
連絡先: 03‐3541‐8185
交 通: 地下鉄日比谷線「築地駅」下車、八丁堀寄り出口から徒歩8分
      地下鉄有楽町線「新富町駅」下車、6番出口より徒歩6分



(記事中のコメントはカトリック築地教会公式HP及び現地看板、パンフレットより)

by konmasa1024 | 2010-11-01 21:16 | 歴史的建造史跡


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