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2010年 10月 17日
日本で最初の「イギリスパン」<昔味美味珍品>
イギリスパンの日本での元祖は文久2年(1862)に来日したイギリス人クラークのヨコハマベーカリーであり、その後引き継いだヨコハマベーカリー宇千喜商店現在のウチキパン株式会社である。
ウチキパンの初代 打木彦太郎は、横浜市南区中村町の大地主の倅であったが文明開化の時勢に乗り遅れないようにと、明治11年(1878年)14歳の時、ヨコハマベーカリーにパン見習工として住み込んだ。修行十年が経ち、やっと、ロバートクラークの片腕と頼まれる技術者となったのである。
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彦太郎はヨコハマベーカリーの店のあった山下町から、堀を隔てた元町1-50に店を開業したのが明治21年(1888)3月である。 現在もウチキパン株式会社本社の所在地である。ちょうど横浜元町商店街の入口に当る。
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彦太郎の時代になってからのヨコハマベーカリーで造っていたパンはクラーク直伝のイギリス型食パン、フランスパン、ブラウンブレッド、グラハムブレッド、バターロール、グロー(フランスの軍隊ようで一個の目方が1.5㎏もあり一人に一日分として渡した)等であったが、本命はやはりイギリス型の山形食パンであった。
ホップ種の生地を石釜で焼いた食パンくらい美味しいものはない
「イングランド」と名前をつけて販売されているイギリスパン、2山330円とはそこそこのお値段です。
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店内はそれほど特徴的なことはないですが、この包装袋は目立ちます。
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これが買って来た全て、フワフワ、モチモチ感がすばらしい。
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「明治の頃、当時の日本人はパンを一種の珍奇食品扱いにしていた。また当時の日本人はパンの肉質だけを食べて皮部を捨てると言う食べ方をした。小型でかつお節型のフランスパンは火がよく通るため皮部が厚く硬いから日本人の嗜好に会わなかった。」など、確かにそうだっただろうなァと改めて感心したり・・・。普段気にしないで食べているパンも、日本で初めてのルーツを知れば味わいも変わってくると言うもの。




日本で最初の「イギリスパン」―ウチキパン(株)

住 所 :〒231-0861横浜市中区元町1-50
電話番号 : 045-641-1161 FAX 045-641-1162
交 通 : 横浜みなとみらい線 中華街駅下車元町通り入口を左2分
定休日: 毎週月曜(祭日の場合は火曜)





<文中コメントは横浜元町ウチキパンHPより>




 

by konmasa1024 | 2010-10-17 10:43 | 昔味美味珍品


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