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2010年 04月 23日
旧中村家住宅<歴史的建造史跡>
旧中村家住宅の主屋は、全国的にも珍しい幕末期の和洋折衷住宅です。建設当時は3階建てだったようですが、関東大震災後3階部分は取り除かれ2階建てとなったようです。建設を手がけたのは鎌倉大工の石井甚五郎で、10年の歳月をかけて完成させたと言いますから念入りに建てられたものに違いありません。
国の登録有形文化財に指定されています。
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ここは相模原市の相模川に面した勝坂地区というところに位置しており、縄文時代から大集落を形成していたと言います。農業が中心の土地にあって旧中村家は豪農であったと推察できます。
長屋門は桁行約19mの長大なもので、主屋と同時期の慶応年間(1865~1868)に建設されたと推定されています。

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建物の特徴は、1階の外観は和風の要素でまとまっていますが、2階は外壁を海鼠壁(まなこかべ)とし、洋風の要素として軒を曲線の白漆喰で塗り込め、正面に縦長の窓を配しています。
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和風様式の1階は整形四間取りとし、西側に式台玄関を設けています。内部の公開は1階式台の間と茶の間のみとなっていて、注目の2階の洋間部分が未公開は残念。

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幕末期の和洋折衷建築。そう聞いてもピンと来ない。近代建築でもなく、この時代に洋風を取り入れようと考えた当時の中村さんにちょっと聞いてみたい感じ・・・。
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東京・横浜から来るには今でも2時間はかかりそうな田舎村になぜこのような建物が建てられたのか興味は深まるばかりです。
今年4月1日に政令都市になった相模原市、同時期にこの旧中村家が一般公開されることになりました。まだ公開資料や見せ方の工夫が不足していますが、これから充実されることを期待したいです。



旧中村家住宅

住 所 : 相模原市南区磯辺1734番地
問合せ : 相模原市教育委員会文化財保護課 042-769-8371
交 通 : JR相模線「原当麻」駅下車、バス「勝坂入口」下車徒歩5分
開 館 : 木~日曜日 午前9時~午後4時 無料




<記事中のコメントは当日の配布パンフ及び掲示資料による>

by konmasa1024 | 2010-04-23 09:38 | 歴史的建造史跡


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