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2010年 04月 18日
旧新田邸(現松山大学温山記念会館)
旧新田邸(現松山大学温山記念会館)は、広大な庭園内に佇むスペイン風洋館です。
温山とは、この邸宅を建てた故新田長次郎翁の雅号で、松山市に生まれ、大阪に出て近代的帯革製造業である新田帯革製造所(現ニッタ)を創始した人物であると同時に巨額の私費を投じて現在の松山大学を創設した。この邸宅は平成元年に松山大学に寄贈され、現在大学の教育・研究施設として活用されている。
建築年: 昭和3(1928)年  設 計: 木子七郎  構 造 :鉄筋コンクリート造2階建   国登録有形文化財

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設計者の木子 七郎(きご しちろう、明治17年(1884年)4月30日 - 昭和30年(1955年))は、大阪を拠点に、多くの公共建築などの設計を手がけた建築家。とりわけ、妻 カツの父 新田長次郎の出身地である愛媛県に多くの名建築を残した。 この建物の建っている場所は兵庫県の西宮を流れる武庫川の堰堤に程近く、これまた歴史的建造物に指定されている旧甲子園ホテル(現武庫川女子大学所有)とは目と鼻の先の甲子園口の閑静な住宅地に位置しています。
「入口玄関の車寄せ」
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「1階正面の庭園に面した応接室」
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「2階へ上る階段」
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床は幾何学模様の寄木づくりで、当時のメインルームとして造られた部屋で、ビリヤードも当時のままと言う。
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唯一の日本間
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2階 正面の庭園を望む
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庭園側より建物全体を望む。煙突のデザインがいかにもスパニッシュ。
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昔の事業家は成功したあかつきには、ただ儲ける、資産を増やすだけではなく、社会貢献にも力と資力をつぎ込んだようです。新田長次郎の場合には、それは教育だったのかもしれません。
この建物を松山大学は関西の拠点として、学生のゼミ活動など教育活動に活用しているようですが、ぜひ若い学生さんにも、この文化的価値を認識していただけると良いと思います。




旧新田邸(現松山大学温山記念会館)
所 在 地 :〒663-8113兵庫県西宮市甲子園口1丁目12-31
T E L :0798-66-0199
交  通 :JR東海道本線「甲子園口駅」下車、徒歩5分
一般公開: 基本的には公開していない。希望がある場合は松山大学学生課へ




<記事中のコメントは松山大学公式HP及び会館利用パンフレットより>

by konmasa1024 | 2010-04-18 10:53 | 歴史的建造史跡


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