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2010年 03月 19日
五島美術館の「こぶし」<四季折々>
国宝「源氏物語絵巻」を所蔵することで名高い五島美術館は、東京急行電鉄(東急)を創設した実業家五島慶太の美術コレクションを保存展示するため、五島の没した翌年の1960年に設立されたそうです。日本・中国・朝鮮の古典籍を約2万点所蔵し、国宝3点、重要文化財29点を擁すると言う。

下の写真は五島美術館の正面入口(左)に通じる道、この辺りは田園調布から続く世田谷の高級住宅地。一軒の敷地面積も広く、緑多い落ち着いた趣が感じられます。
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大正時代に建てられたと言う古経楼茶室、この他にも冨士見亭茶屋があります。
世田谷区上野毛に位置するこの丘の斜面を背景に建つ茶室からは二子玉川を流れる多摩川あたりを望める絶好のロケーションと言えます。
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展示館の背後には6000坪にも及ぶ広大な庭園が広がり、東京都指定天然記念物「上野毛のコブシ」や躑躅、椿など四季折々の草花を楽しむことも出来ます。
南傾斜地に成育するこのこぶしは樹齢250 年(推定)の老木で、樹木も老いを重ねると毎年花をつけることが難しくなるらしく概ね3 年に一度満開となるそうです。今年はその当たり年になるそうで、今が盛りと咲いておりました。

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灯篭
五島慶太は石灯篭のコレクションもすごいです。園内至る所にさりげなく置いています。
「岩灯籠」の向こうに見えるこぶしの花
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写真左に「朝鮮型灯篭」次に「春日型」、右「桃山型」石灯篭、他にも「奥の院型」「面影型」間に「水屋型」「綾部型」。「山置灯籠」「足元灯籠」「雪見型」「西の尾型」などがあります。

五島美術館の「こぶし」<四季折々>_e0101172_10322946.jpg五島美術館の「こぶし」<四季折々>_e0101172_10324279.jpg五島美術館の「こぶし」<四季折々>_e0101172_10325527.jpg


まだ春遠い「かしわの木」の向こうには春の訪れを感じさせる「こぶし」と「しだれ桜」の共演です。
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春の柔らかい光線に映えるパステルカラーの2本の木に春の温もりをいただきました。
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「こぶし」のほか、桜や紅葉、など季節を通じて楽しめる他、庭園で見ることが出来るコレクションは、他に「石仏」があります。
開館50周年に当たり、平成22年11月29日(月)より平成24年の秋ごろまで休館して、大東急記念文庫と併せて大規模な増改築工事を行う予定だそうですよ。



五島美術館

〒158-8510 東京都世田谷区上野毛3-9-25
      Tel 03-5777-8600(ハローダイヤル)/03-3703-0661(テープ案内)
交   通 :東急・大井町線「上野毛(かみのげ)駅」下車徒歩5分
開館時間 :午前10時~午後5時(入館受付は午後4時30分まで)
休 館 日 :毎月曜日、祝日の翌日、展示替期間、年末年始など


<記中のコメントは館発行のパンフ及び公式HPより>

by konmasa1024 | 2010-03-19 10:19 | 四季折々


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