2009年 10月 28日
イギリス館の南側、噴水広場を挟んで立っているスパニッシュスタイルの洋館が、山手111番館です。ワシン坂通りに面した広い芝生を前庭とし、ローズガーデンを見下ろす建物は、大正15(1926)年にアメリカ人両替商ラフィン氏の自邸として現在地に設計されました。設計者は、べーリック・ホールを設計したJ.H.モーガンです。 この住宅は西向きの玄関に3つの連続したアーチを配するが、ここは天井がなくパーゴラ(藤棚)形式という斬新なデザインです。 大正9(1920)年に来日したモーガンは、横浜を中心に数多くの作品を残していますが、山手111番館は彼の代表作の一つと言えるでしょう。赤い瓦屋根に白壁の建物は地階がコンクリート、地上が木造2階建ての寄棟作りです。 内部は中央に広い居間があり、この部分は天井が吹き抜けとなっているのが特徴です。 当初2階は海を見晴らす寝室と回廊、スリーピングポーチが配されていたようですが、今は2階は非公開となっていました。 訪問したこの日はハロウィンの期間中に当たり、その飾り付けがされ、洋風イメージが余計に演出された感じでした。 白壁と暖かな赤い瓦屋根がかもし出すスパニッシュテイストと 眺めのよい「港の見える丘公園」の中にあって海に向ってひらけるテラスからは ローズガーデンの美しい花々が望められると言う絶好のロケーションで人気があります。 横浜山手111番館(旧ラフィン邸) 住 所 :横浜市中区山手町111 TEL 045-623-2957 交 通 :地下鉄みなとみらい線『元町中華街』⑤番出口から徒歩7分、JR『石川町』徒歩20分 バス⑪系統『港の見える丘公園前』1分 休 館 :第2水曜日(祝日は開館し翌日休)および年末年始 開館時間 :9:30~17:00 <記中コメントは当館パンフおよび(財)横浜市緑の協会HPより>
by konmasa1024
| 2009-10-28 20:39
| 歴史的建造史跡
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