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2009年 09月 24日
旧横浜船渠第2号ドック
民間が築造した石造ドックでは最古となるのが旧横浜船渠(せんきょ)2号ドック。今はドックヤードガーデンとなり、隣に残る1号ドックとあわせて、ここ横浜みなとみらい地区がかつて造船所だったことをしのぶことができます。また、横浜のランドマークとも言える「横浜ランドマークタワーと一体に構成され、まわりの飲食店の窓越しにドッグ内部を望むことが出来る。

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今年、開港150周年を迎える横浜港ですが、初めの約35年間は桟橋、倉庫、修繕用ドックなど港に必要なインフラがなく、明治政府はお雇い外国人の元英国将校パーマーに築港計画の立案を依頼。その結果、桟橋は政府が、ドックは民間出資の横浜船渠会社が築造することになったそうです。
ドッグヤードから見る「横浜ランドマークタワー」
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扉船
ドッグを海と仕切る役割を果たしたのが扉船です。
扉船のバラスとタンクに海水を一杯入れることにより扉船は完全に沈み、ドッグ側の水位を下げたり上げたりの調節が出来るようになっている。
ここでは、扉船の渠内側2分の1を原設計通りに復元している。
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このドッグに使われた石積み工法はブラフ積みという西洋の石積み技術。内部には、地下水による浮き上がり現象を防ぐため煉瓦(れんが)製排水暗渠(あんきょ)を縦横に敷くなど、現代にも通用する高度な土木技術を施していた。

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1号ドックには帆船日本丸が優雅な姿を浮かべ、2号ドックはスポーツ、音楽をはじめ、能・狂言に至るまで幅広いイベント広場として賑(にぎ)わう。2つのドックは横浜市が保存活用を決め、旧横浜船渠生誕の地ははからずも屈指の観光スポット、ハマの新名所となり、国の重要文化財にもなる。近代化遺産を都市づくりに活用した模範例となった。

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全面に組み込まれた石材は神奈川県真鶴町産の小松石と推定されている。古くは鎌倉時代の寺社、江戸城の石垣、品川お台場などに使われ、優美、堅牢(けんろう)さが特徴の石ですって。
これを惜しげもなく敷き詰めた2つのドックは文字通り近代化の礎石となり、今は年間5000万人が訪れるみなとみらいで明治の香りを伝えている。

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旧横浜船渠第2号ドック
所在地 :〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1
交通アクセス :(1) 桜木町駅から徒歩で  (2) みなとみらい駅から徒歩で
建築年代1 :明治29(1896)年
お問合わせ 045-222-5015


<記事中コメントは「NIKKEI adonet 」HP日本の近代遺産50選より>

by konmasa1024 | 2009-09-24 10:10 | 歴史的建造史跡


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