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2009年 06月 25日
旧柳下家(歴史的建造史跡)
この建物は明治~大正期の有力商人であった柳下氏により建設されました。大正12(1923)年の関東大震災では一部倒壊したものの、大部分は損失を免れ、その後、戦争など激動の昭和史の中を、柳下家の人々により大切に守り受け継がれてきたそうです。
横浜市が平成8年に敷地を取得し建物の寄附を受けて、創建当時の姿を復元したものです。
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柳下家は明治初頭より、横浜でも有数の「銅鉄引取商」として弁天通に「鴨井屋」の屋号で店を構え、金属の輸入業を営んでいました。
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道路から敷地内の坂を上ると、林を背負って高台に建つ和洋折衷建築が旧柳下家の建物です。和洋折衷と言っても、全体の外観は洋風建築でありながら一部の部屋に和風内装されたもの、和風建築と洋風建築が別個に建てられ一部の廊下で結ばれているものなど様々ですが、ここは後者ですね。

純和風建築部分にある書院造の客間に通じる前室から見た中庭、日中と言えども自然のクーラーが程よく効いてうたた寝にはとても気持ち良さそう。
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洋館1階部分は畳の上にじゅうたんが敷かれ、その上に机・椅子が設えられるという和洋折衷。私の身近にもあったような記憶があり、親近感を覚えます。
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旧柳下家で唯一の2階(洋館) 大正時代当時根岸湾は今のように埋め立てされる以前の姿で、のりの養殖が盛んだったと言う。ここからは根岸湾が一望される絶好の眺めであったろうことが容易に想像できます。
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蔵 旧柳下家には2階建ての立派な石倉があります。当時使用されていたと思われる、懐かしい生活用品の数々が並んでおり、懐かしさが増すのです。
石倉への入り口
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懐かしい生活用品の数々

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外国人居留地であった横浜山手の連なる根岸の丘は、明治後半から居留外国人の住宅地となったそうです。そうした中、根岸から金沢区富丘に至る丘陵地帯では、日本人の別荘地化も進み、やがて大正元年に横浜電気鉄道が開通すると、別宅の本宅化が進んで行ったようです。旧柳下家はそうした別荘地文化の流れに位置づけられるとか・・・。
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旧柳下家
●所在地:磯子区下町10
●交通:JR根岸線「根岸駅」下車徒歩10分
●開館時間:午前9時30分~4時30分
●休園・休館日:毎月第2火曜日(祝日の場合はその翌日)及び年末年始
●入園・入館料:無料

<文中のコメントは公式HPおよび館内説明パネルより>

by konmasa1024 | 2009-06-25 10:15 | 歴史的建造史跡


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